自動車の行く末
みなさん、おはようございます。
実は、ロードスターの納車日が決まりました!
予定は7月10日土曜日。あと2週間。長いようで短い2週間です。本当に楽しみでワクワクが止まりません!
私に取って初めてのマイカーです。しかもそれがロードスター。これも何かのご縁かもしれません。
だれでも乗ることができるかといえば、ロードスターは誰でも乗れる車ではないと思います。乗ることができる時間は限られている。それはオーナーとなる私も同じです。行ってしまえば趣味の車。家族を持てばロードスターは使い勝手が良くないと感じてしまうかも知れません。
それでも、ロードスターを選んだ理由。それは乗りたいから、憧れだからと言うことが1番目に上がりますが、実はもっと乗りたい理由がある気がしていました。
それは、純エンジン車はもう乗れなくなってしまうかもしれない。ということ。
今のうちに、乗りたい車に乗っておきたい!!
こういう思いが強かったのです。
また、そもそも自動車ってなんだろう?
こんな疑問も浮かびました笑
先週1週間、会社の研修で自動車工学について学びました。自動車は誕生してから200年もの間、その動力源となる「エンジン」は基本的にずっと使われ続けてきました。これは、工業製品の中では非常に稀なことです。
例えば、携帯電話。
1990年代に初めて登場した携帯電話はまるで電話の親機を持ち歩くかのような大きさで利便性には優れているとは言えませんでした。
2000年代に入るといわゆる「ガラケー」が急成長します。軽量コンパクトでキーボードとディスプレイが分かれている。二つ折りやスライド方式を採用し、さらにコンパクトになっていきました。カメラやワンセグ機能など、電話やメール以外の機能をつけて携帯電話に対する付加価値がより高められた時代でもあります。
転機は2007年、言わずもがな、AppleのiPhoneの登場によって携帯電話業界は一気に進化しました。タッチ操作、webブラウジング、電子メール、高性能なカメラ、多様なアプリを利用したユーザー体験、ミュージックプレイヤーにもなる。
スマートフォンは私たちの生活スタイルを一変させました。今や買い物すらスマホひとつでできる時代になったのです。たった10年の間で携帯電話の価値は爆発的に上がったのです。
一方で、その間に自動車に起きた変化というと、衝突安全、予防安全機能の拡充、燃費競争、ハイブリッド化、電動化、セダンからファミリーユース向けのミニバンやSUV車人気へのシフト、所有から共有への価値観変化などなど。これらの変化の波はここ5年ぐらいの間で急速に注目を浴びるようになったテーマです。
そして、忘れてはならないのが、みなさんがとても気にしているカーボンニュートラル。これからの時代、自動車の排出ガスだけではなく自動車の製造過程における二酸化炭素排出量もゼロにしなければなりません。
これらの世界的な動向で気になることは、エンジン車の衰退・排除ではないでしょうか。
各自動車メーカーもエンジン開発への投資を取り止めたり、何年以降からは内燃機関車は販売しませんという宣言を出しています。
200年間動きが見られなかったエンジンもようやく転機を迎えたのかという感覚があります。しかし、日本においては本当に全てを電動化してもいいの?という疑問は残ります。。。
(日本は発電能力の約7割強を火力発電で賄っています。電動車が増えたらもっと発電能力を上げないと日本中の電力が足りなくなってしまいます。)
この議論の本質は各国の発電能力、再生可能エネルギーを活用した発電比率の向上を踏まえた上で電動化比率を変動させる事にあると思いますが、今や多くの投資家、消費者の嗜好は電動化になっています。自動車メーカーは世界中で自動車を販売しています。このトレンドに乗り遅れてしまうと、かつて、ガラケーからスマホの変化に乗り遅れてしまった携帯電話メーカーの様に一気に時代に置き去りにされます。自動車メーカー各社が電動化に投資をする理由はそこにあるのです。
では、エンジン車はこのままなくなってしまうのか。
おそらくですが、エンジン車はまだ走り続けることができます。
一方で、電動車は都市部や気候が比較的一定で温暖な地域で急速に進むでしょう。
バッテリーの充電時間問題や容量の課題が飛躍的に改善されればどんどん普及していくはずです。
少なくとも、今後10年間はエンジン車は存在すると考えていていいでしょう。
NDロードスターのような純エンジン車はほとんどなくなってしまうと思いますが笑
各自動車メーカー、頑張っています。e-FUELを使ってカーボンフリー達成を目指したり、水素エンジンで内燃機関の可能性をレースで見出そうとしているメーカーもあります。
かつて、馬や牛は荷車の動力源でした。しかし、自動車の登場により馬や牛は動力源としての利用はほとんどされなくなりました。
しかし、競走馬や観光地、一部地域ではいまだに現役です。そうやってエンジンも時代の片隅で私たちの生活支えてくれる気がします。
私のような車好きの心に火を灯し続けてくれると思います。
自動車が生まれた理由は、人々の生活や移動を豊かに便利にする為です。エンジンのために自動車があるわけではない。
そして、世界中の多くの人は自動車を生活を便利にするために使っていると思います。そして、家族との思い出を重ねることで自動車そのものも、かけがえの無い愛車に成長します。
自動車の速さを競ったり、私のようなエンジン車好きはかなり少数派だと思うんです。
エンジン車はそういうコアなファンを守る存在であってほしい。
そして、車好きの心をずっとくすぐり続けてほしいと思います。
ハイブリッド、電気自動車は次世代に豊かな地球環境を残すための先駆者であってほしい。そして最新のテクノロジーで交通事故をなくし自動車に触れる人たち全てがハッピーになってほしい。思い出を作ってほしい。
そして、エンジン車を超える走る喜びを生み出してほしい。電動車でも自動車の楽しさ、奥深さを追求してほしい。
自動車は各時代の文化や流行の象徴です。
どちらかを残してどちらかを諦めるのではなく、どちらも極めることが未来の地球、子供達のためになるのではないでしょうか。
日本はまさに、どちらも極めることが求められる恰好の環境が整っています。
私たち、一般ユーザーもそうした目線で自分の愛車に触れてみる。そうすると自分の選んだ愛車がもっと輝いて見える、大切に乗ろうと思う、そして安全に私たちを運んでくれてありがとうと思える。
何より、その自動車を作り携わった人たちの苦労や思いが見えてくる。
そんな素晴らしい工業製品が「自動車」なんです。
では、また次回♪
#自動車
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#内燃機関車