日本の製造業の弱点
みなさまおはようございます!
最近はスカッと晴れる日がなくてなんだかなあと感じている今日この頃です。
コロナウイルスがまた拡大してきました。自分の身は自分で守る。
しかし、いつまで続くのでしょうかね。。。。
また、コロナ拡大に起因して自動車業界では部品調達が困難になり、一部メーカーでは生産が停止しています。
自動車生産に限らず、日本の製造業は海外から部品を仕入れることが当たり前です。しかも、多くの企業がトヨタ生産方式、いわゆるリーン生産方式を採用しているため、手持ち在庫がほとんどありません。平常時であれば、部品供給網がうまく機能し、断裂することなく流れる川のように上流から下流へと部品、製品は流れます。
今回問題となったのは、海外の空港です。空港でコロナウイルス感染者が拡大し、人手不足による荷物搬入、搬出の玉突きや閉鎖などが起きてしまい、結果として部品を日本に輸入できなくってしまったということです。
工業製品は一つの部品でも欠品したら完全に組み立てることができません。言わずもがなそのまま市場で売ることなど絶対にできません。
そして、リーン生産方式は非常に効率よく、ジャストインタイムで製品を製造できるので中間在庫やて待ち時間を極限まで減らすことに成功しています。一方で、今回のようなグローバルで部品調達網が断裂してしまったり、災害による生産ラインの損害などが発生すると、リーン生産方式の弱点が露呈します。
弱点は中間在庫の少なさによって、部品が届かなければ問答無用でラインがストップしてしまうことです。
半導体不足もそうですが、比較的市場価値が高い部品や製造に時間が限られ、生産ロット数が少ない部品までもが中間在庫をほとんど抱えず生産しているのが現状です。これは、自動車の原価を低減し、利益率の拡大、自社製品の価格を市場価格並みにするために欠かせないことです。
ですが、今回のように世界的な危機の中で生産するときは一時的に在庫を増やしたり、各国、各メーカーで部品の取り合いにならないように月間納入数を均等に割り振ったりなどできればいいのですが、、、
現実は自由経済主義なので納入数を国を超えて決めることは望ましくありません。
波に乗れないものは淘汰される。。。
この際、部品の国内生産化を実現できれば強いのかなと思います。価格競争力で敵わないかもしれませんが、日本には優秀な技術者や豊富な知識があります。世界を驚かすような製造技術で、海外の優秀な人材が日本で働きたいと思うようになれば締めたものです。日本で働く意図が増えれば、労働力が上がり結果として部品の生産も拡大、部品一つあたりの値段も低減するということが起きるかもしれません。
これだけで日本の市場価値が高くなるのです。
今回、調達部品の長期安定的な供給がいかに難しいことで、日本の工業製品が海外頼りであることが明確にわかりました。
国内だけで各部品が用意できるならいいのですが。
資源の乏しい日本では原材料も輸入しないといけませんから、完全な国内内製化はできませんでした笑
それではみなさん、今日も張り切って頑張っていきましょう!!!
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